THE FORMER NARA PRISON

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[教育]受刑者の一日

1 奈良少年刑務所の行動予定

青少年の受刑者に自らの罪の重さを自覚させ、立ち直る意欲を喚起させるためには、規則正しい生活に根ざした各種指導が必要になります。刑務官は日々の生活の確実な積み重ねを大切に、受刑者を監督・指導していました。「奈良少年刑務所」受刑者の就業日のスケジュールをご紹介します。土、日は就業は休みになります。一般的に休みの日は仕事から開放されて嬉しいものですが、行動が厳しく制限されている受刑者にとって、「やることがない」というのは逆に大変な苦痛であったとのことです。
必要と認められる場合には、21時以降、自己計画学習が許可されます。

2 教科指導

収容されている青少年の中には、満足に学校で学ぶ機会のなかった受刑者も多くおり、そういった受刑者に対しては、小・中学校レベルからもう一度勉強を学ぶことができる「補修教科指導」が設けられていました。また、学力の向上を図ることが、円滑な社会復帰に資すると認められる受刑者を対象として、通信制高校への在籍を認める「特別教科指導」の一環として、奈良県立大和中央高等学校の教諭が来所してのスクーリングの授業を行うなど、教育的な指導も充実していました。
また、希望する受刑者には、職業訓練の他にも簿記、宅地建設取引主任者講座などの社会知識と教養の向上を図るなど、奈良少年刑務所では、学ぶ意欲の向上を再犯防止につなげようとする試みを積極的に取り入れていたのです。

3 「臭い飯」実は美味しかった?

刑務所の食事は、いわゆる「臭い飯」と呼ばれていますが、奈良少年刑務所の食事は美味しいと評判だったようです。刑務所の食事は一日の予算とカロリーの中で栄養士が献立を決め、受刑者が食事を作るシステムです。この献立に関して、受刑者から定期的にアンケートを取っていたのが“評判”の理由なのかもしれません。育ち盛りの若者ですから「揚げ物が食べたい」といったリクエストも多かったのだとか。定期的に出るカレーなどのメニューでも、具材を変えるなどのアレンジを効かせて、飽きのこない献立を心がけていたそうです。
居室へ食事を配膳する際の扉

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