所在地
旧奈良監獄は、現在、耐震改修工事中のため
一般公開は行っておりません。
旧奈良監獄では 2025 年 12 月末(予定)までホテル・ミュージアムの改修工事を行っているため、改修工事中の施設の見学については以下に限ります。
- 報道機関からの取材依頼については → こちら
- 地方公共団体、大学その他の学術研究機関からの学術研究その他の調査のお問合せ → 下記【連絡先】
(小学校、中学校、高等学校その他の教育機関からの教育活動としての見学や、 一般の方、旅行会社等の見学は実施しておりません。)
お問い合わせの際は、以下の内容をご記載ください。
- 問い合わせの種類(見学、撮影、写真掲載、史料の閲覧など)
- 会社名、団体名
- 氏名および役職
- 返信先メールアドレス
- ご連絡が取れる電話番号
- 希望日時、人数、施設案内の必要有無など (見学、撮影等の場合)
- 現在、耐震改修工事中のため、ご希望に添えない場合がございます。
また、ご依頼内容によって費用が発生することがありますので、あらかじめ ご了承ください。 - メールをいただいた後、1週間以内を目途にお返事をいたします。
事前の確認事項がありますので、入場希望日の最低2週間前までにはお問合せをお願いいたします。
【連絡先】株式会社星野リゾート 国内企画開発グループ
電子メール:nara-prison@hoshinoresorts.com
工事の進捗
2024年11月度
-
中央看守擁壁底版捨てコン工事状況
この後擁壁の配筋の上コンクリートによる擁壁を形成し
改良土にて埋め立てバックヤードのプラットホーム棟を
建設します。 -
南接見所構造補強工事状況
南接見所外廊下部は水平耐震補強を行います。
取り付けレベルは文化財を守るため天井受けの煉瓦アゴを
避けた下側としています。
2024年10月度
-
中央看守擁壁底版掘削工事状況
中央看守南側は一部地下部分を埋め戻しします。
文化財に土圧をかけない様内側に擁壁を設置するため底版レベル
まで掘削を行ったところ煉瓦の遺構が発掘されました。 -
拘置監屋根瓦復旧工事状況
各舎房同様既存瓦を解体し土葺きから乾式に替え瓦を復旧していきます。
解体した瓦は再使用できるか選別し使用不可の瓦分は新しい瓦とします。
2024年9月度
-
中央看守外部構造補強工事状況
中央看守
2階外壁2か所だけ外部に構造補強しています。 -
1寮トップライト・排煙窓復旧工事状況
舎房のトップライトは各4カ所あります。
写真の排煙窓が付いたタイプとトップライトだけの2タイプあります。 -
拘置監構造補強工事工事状況
拘置監
拘置監の構造補強は飾り天井縁の下に水平構面で補強しています。
2024年8月度
-
中央看守小屋裏換気口修繕工事状況
小屋裏換気口は木製で作られています。
腐朽していた破風板と木製ルーバー新材にて修繕しています。 -
中央看守窓台石・煉瓦 復旧工事状況
長年の使用用途から窓部分を通路に置き替えられている部分について
元の窓の形態に復旧しています。
窓台石は国会議事堂にも使われている議院石です。 -
北接見所浴槽遺跡発掘状況
北接見所の一区画に古い浴槽遺跡発掘が発掘されました。
近接する医務所・病監の患者の使用に使われていたと思われます。 -
拘置監床解体工事状況
室内の床は木材にて構成されています。
一旦解体して設備配管を行い腐朽部は補修や新材におきかえますが基本元の部材を元の位置に復旧していきます。
2024年7月度
-
中央看守アラミド工事状況
耐震補強は鉄骨による他、
煉瓦壁内にアラミド繊維を挿入して耐力性能を高めています。 -
1寮屋根復旧工事状況
屋根は土葺きから桟付けの乾式として屋根荷重を減らしています。
長手に見えているのが取付桟でその下に縦桟を設置して取付桟を浮かせ、
雨水が侵入しても軒先まで流れるようにしています。 -
拘置監小屋組修補状況
屋根は木造の小屋組になっています。
経年によって腐朽した部分を伝統的な継手・仕口で修補していきます。
その部分にはその年を墨で記します。 -
中央看守ホール屋根復旧状況
中央看守ホール上の屋根は金属貼りになっています。
一旦解体して下地の腐朽などを確認・補修して新材にて葺きなおしていきます。
中央看守全体に言えますが屋根についても意匠性が高い形状になっています。
2024年6月度
-
空撮現況
グレーで切り妻状に見えるのが素屋根です。
屋根工事の際この素屋根によって雨掛かりを防ぎ作業していきます。
4・5寮は既に屋根工事がおわり素屋根がとりはずされています。 -
中央看守屋根屋根瓦復旧工事
瓦屋根は一旦全て撤去して再使用に耐えられるか選別して復旧していきます。
葺き方も土葺きから乾式に置き換え屋根重量を減らして、
耐震性を高めています。 -
4寮1階床根太復旧状況
1階床は大引きや根太といった木材で構成されています。
一旦解体して材料の腐朽などを確認・補修して設備配管・構造補強の後、
基本、元の位置に復旧していきます。
下地材ですが文化財としての取り扱いを行います。
2024年5月度
-
1寮屋根小屋組補修・妻壁構造補強状況
小屋組で経年により腐朽している部分は新しい部材にとりかえていきます。
補修年を新部材に墨で書き入れします。
グレーに見えるものが鉄骨による構造補強です。
これは煉瓦に対しての補強となります。 -
1寮2階漆喰撤去状況
各舎房はゲストルームとなります。
煉瓦造を現わす仕上げが主体となります。
中央のグレー部分は鋼材による煉瓦の開口補強です。 -
塀外駐車場擁壁・整地状況
ゲスト用の駐車場は既存地形を切り土・盛土を効率良く計画し。
駐車場としての平地を確保しています。
既存の石垣は保存として盛土の中に埋められています。
中央煉瓦構造物は表門です。
2024年4月度
-
1寮屋根解体状況
構造補強設置ため妻壁屋根を解体した状況です。
下地の状態は中間部も確認し必要に応じて修理していきます。 -
中央看守2階講堂構造補強状況
中央看守2階講堂は床から約4mの高さに全周と北・南およそ1/4の部分に
水平補強を行います。 -
1寮1階床下開口補強状況
各舎房の界壁下には当時の設備配管やメンテナンスのため
煉瓦アーチを施した開口があります。
構造耐力上コンクリートにより閉塞させていきます。
1寮は半アーチが多いのが特徴です。
2024年3月度
-
2寮付属検診場基礎形状
検診場を解体して基礎があらわになりました。
時代的にコンクリートではなく煉瓦であることが確認されました。上部の土台とは緊結されていません。 -
5寮2階構造補強状況
5寮2階は天井・廻り縁とも保存となります。
その下に水平構造補強、箇所によっては垂直の構造補強も行います。 -
1寮1階床下電気配線・開口補強状況
床下電気配管は開口の必要な離隔が取れないため新設の開口補強や
構造補強基礎の下を通すため先行配管をしています。
左側に見えるのは大引きを吊る金物です。4・5寮と若干ディティールが違っています。 -
4寮入口扉下地状況
扉は基本木の無垢材です。
画像の黒い部分は木煉瓦で支持部は全て木煉瓦をいれています。
2024年2月度
-
中央看守屋根ルーフィング敷き込み工事状況
屋根瓦の下に防水のためアスファルトルーフィングを敷き込みます。
この後瓦葺きのための桟木を取り付けていきます。 -
4寮外壁補修ご足場解体状況
外壁補修には基本無機質材を用いて行います。
クラック補修にはモルタルスラリーを充填していきます。
削孔が必要な場合は無振動ドリルを用い煉瓦にダメージを与えないように施工します。 -
2寮付属検人場解体工事状況
2寮北西側に木造の検人場が増設されています。
今回事業では記録を残し解体保存となります。
小屋組みに丸太が使われているのが見て取れます。
2024年1月度
-
5寮屋根瓦復旧工事状況
屋根瓦は既存瓦を選別の上使えるものは古い瓦をまた葺きなおしています。
歴史のある建物の特性の景観を重視してあえて古い瓦を正面側に配置しています。 -
4寮鉄格子開き戸設置状況
刑務所の特徴でもありますが開口部には固定の鉄格子がついています。
文化財の観点から補修の上そのままの保存が基本ですがホテル活用のため一部避難用に意匠を変えず開き戸としています。
左側に目立ちませんが開き戸となる丁番がみてとれます。 -
5寮2階解体工事見上げ状況
5寮の2階床・天井は他棟が煉瓦造に対して木造となっています。
2階床はコンクリート床に置き換え天井には鋼材によって構造補強を行います。
2023年12月度
-
中央看守屋根瓦躯体解体工事状況
中央看守屋根は平成期にやり替えを行っています。
今回は瓦を解体し野地板上の部分のやり替えをして防水性を高めていきます。瓦は基本既存のものを復旧します。 -
4寮屋根トップライト復旧工事状況
トップライトは既存部材を撤去して新規部材にしていきます。
既存は採光部分が樹脂製ですがLow-eガラスを用いて採光性の向上と熱環境の効率を高めていきます。 -
4寮鉄格子塗装工事状況
刑務所の特徴でもある鉄格子は煉瓦を積みながら取り付けられています。
経年による錆の処理を施し再塗装しています。足元は錆による面台石の爆裂防止のためカットしています。 -
5寮小屋裏構造補強工事状況
妻部は煉瓦壁が単独で立ち上がっていて脆弱なため鋼材によって補強しています。
脚部固定は桁レベルの煉瓦です。木材の小屋組の間を通す非常に難易度の高い施工です。
2023年11月度
-
中央看守EVシャフトヴォールト躯体撤去工事状況
1階と2階を結ぶ管理用とゲスト用にエレベーター設置を計画しています。1階床は煉瓦によるヴォールト躯体の為撤去を行いました。この後鉄骨にて架構していきます。
-
4寮屋根瓦復旧工事状況
屋根瓦は一度解体して下地の補修などをして再利用可能か選別をして足りない数量については新しい瓦にて復旧します。この後棟瓦の復旧に移っていきます。
-
4寮客室構造補強壁工事状況
客室内の界壁については構造補強壁を鋼材にて設置していきます。中央の白い部分はこの後解体して開口になります。ユニット毎を開口によって繋ぎ客室をこうせいします。
2023年10月度
-
第四寮水平耐震補強工事状況
煉瓦壁上部(2階軒レベル)で煉瓦躯体で拘束されていない箇所は鉄骨にて耐震補強を行います。
-
4寮地下耐震補強工事状況
耐震補強は垂直部についても行います。四角のフレームを煉瓦躯体に固定しブレースにて強度を確保します。部材は全て鋼材です。
-
中央看守外部足場組立状況
奥に見える便所遺構を避けるように耐震補強を行います。当初は鋼材による補強計画でしたが遺構の発見によりコンクリートの補強となりました。文化財保存ならではの施工対応となっています。
-
中央看守地下便所遺構後廻り耐震補強配筋状況
奥に見える便所遺構を避けるように耐震補強を行います。当初は鋼材による補強計画でしたが遺構の発見によりコンクリートの補強となりました。文化財保存ならではの施工対応となっています。
2023年9月度
-
第四寮独房漆喰撤去状況
独房はユニット毎に煉瓦の壁に囲まれています。天井はやはり煉瓦で構造耐力上ヴォールト形状となっています。
-
4寮屋根アスファルトルーフィング敷込み状況
既存煉瓦は伝統工法による土葺きでしたがアスファルトルーフィングの上取付桟にて取り付ける工法に改めて瓦を葺いていきます。
-
中央看守地下構造補強梁配筋状況
場所によっては水平についても構造補強をおこないます。中央シートに覆われた箇所は煉瓦による遺構でそれを避ける形で補強梁の位置を調整しています。シートは遺構とコンクリートを絶縁するためのものです。
-
第4寮屋根小屋組補修状況
屋根は木構造です。経年による腐朽部材は補修していきます。伝統工法による継手とし補修新部材には年を墨にて書入れ記録します。
2023年8月度
-
第四寮外部素屋根組立状況
外部素屋根(両妻部一段高くなっている部分)を組立て降雨を防ぎながら屋根の解体・補修工事をを行っていきます。
-
4寮屋根瓦解体工事の状況
瓦は全て解体し再利用できるか選別をして復旧していきます。選別により使用できない瓦の部分は新規瓦にて補修されます。新規瓦には製造年の刻印がされます。上部に架け渡されているのは素屋根で工事中の降雨を防ぎます。
-
第5寮床解体の状況
第5寮は他の棟より各ユニットが大きいです。中央には大引きを支持する煉瓦の束柱が確認されます。左隅ロの字の構築物は当初のトイレ後で煉瓦と石で構成されています。
-
第4寮床下アーチ開口閉塞配筋状況
舎房界壁の床下はアーチにより開口が空いています。構造補強の為鉄筋コンクリートにより開口閉塞を行います。
2023年7月度
-
第四寮外部足場組立状況
外部足場を組立て屋根・外壁・開口部の損傷、劣化部を調査し補修工事を行っていきます。妻面は屋根を解体して構造補強工事を行ないます。
-
中央看守北側処遇部長室RC躯体撤去工事完了の状況
奈良少年刑務所として利用されていた際は、増築された建物があった部分ですが今回の活用計画に伴い、建物を撤去しました。右側にある奥の開口は撤去時に発見されました。開口奥は煉瓦造です。
-
第4寮床解体の状況
ユニット界壁下は半アーチ部と全アーチ部あります。全アーチ部は大引材を吊る金物が確認されました。この後設備配管を撤去し、内部足場を組立て次の工程に進みます。
2023年6月度
-
第四寮独房漆喰撤去の状況
耐震補強鉄骨が設置される部分の漆喰を撤去し煉瓦躯体を現しとして補強鉄骨を緊結させます後に中央部開口を設けいくつかのユニットを連結してホテル客室を構成していきます
-
中央看守南側外部地下1階~1階RC躯体撤去の状況
現在外部1階レベルの寄付きを担っている躯体ですが脆弱な状況のため躯体を撤去し地下文化財である煉瓦躯体に力がかから無い様四周擁壁を設置し客土埋戻しとしてこの部分の1階外構基盤とします。
旧奈良監獄保存及び活用に係る工事事業者の選定を行なっております。
公募に参加ご希望の方は下記の資料をご確認の上、指定の送付先までご提出ください。